前回、私が使用している背負子を紹介しました。
背負子を使用するに当たっては、自身の体力、筋力に合った重量にしなければ、両手が空いていたとしてもバランスを崩したり、斜面からずり落ちたりしてしまいます。
そこで本日は、背負子を担いで”磯を駆ける”為の体づくりに励んでみようと思います。
背負子の重さ
皆さんは普段担いでいる背負子の重量は把握してますか?もしくはこれから背負子を担ごうと思っている方は、どの位の重量になるか把握できていますでしょうか?
私は大体こんなもんかなぁと言うのはありますが、実際にどの位になるのかを把握できていません。
ある日の釣行(行き)で、私が背負子に積み込んだ荷物で計算してみましょう。
背負子の重量計算
背負子は下にクーラーボックス、上にキーパーバッカンの2段構成にしています。
それぞれ見ていきましょう。
※全ての重量はあくまで”くらい”と言いう事でご理解ください。
上段
- キーパーバッカン…1.5kg
- キャンピングマット…0.5kg
- バッカン受三郎…1.0kg
- コマセ用バッカン…1.0kg
- オキアミ…3.0kg
- オキアミ予備…1.5kg
- v9徳用1/2袋…1.5kg
- チヌパワー徳用1/2袋…1.0kg
- 予備…1.5kg
- 水汲みバケツ等の道具類…1.5kg
合計 14.0kg
下段
- クーラーボックス20L…5.0kg
- 保冷剤大…1.0kg
- 保冷剤小…0.5kg
- ペットボトル氷(大)…1.5kg
- ペットボトル氷(中)…1.0kg
合計 9.0kg
その他
- 飲料水…1.5kg
- 食糧…1.0kg
- 背負子…2.0kg
合計 4.5kg
14.0kg + 9.0kg + 4.5kg = 27.5kg
全体で27.5kgです。
予備のコマセを諦めて24.5kgといったところでしょうか。
丸めて25kgとしましょう。
みなさんと比べてどうですか?
多いですか?それとも少ないですか?
トレーニング
背負子は約25kgもありました。子供一人分です。
こんな荷物を担いで、時には岩をよじ登り、時には岩場の切れ目を跨ぎ、岩場から飛び降りたりしなければならないのです。
普段何もしていない人が、いきなり担いで岩場を移動するには少々重いんじゃないでしょうか
毎週の様に磯に出掛ける人であれば、それ自体がトレーニングにもなるかもしれません。
私なんかは毎回ヒーヒー言いながら、背負子を担いで磯場を渡り歩いています。
少しでも楽に背負子を担ぐことが出来きれば、余裕が出来てより安全に磯を渡って行ける…磯を駆けて行けるんじゃないかと思います。
今回は”磯を駆ける”ことを目標にトレーニングをしていきたいと思います。
足トレ
まずは足トレ。
やっぱり背負子を担いで磯を駆けなければなりませんので、足腰のトレーニングは欠かせません。
まずは下半身トレーニングの代表格、スクワットを行っていきましょう。
ウェイトの重量の決め方は、10回行ったら限界が来る回数を基準としましょう。
厳密に10回とする必要はないので、その前後辺りを基準とましょう。
私の場合は、設定重量は40kg。
ウェイト15.0kgが左右について、バー自体の重量があるので、合計で40.0kgです。
写真では釣りでは馴染みの値、ポンドLB表記があります。このウェイト1枚が33LBあります。
初めてやる方は背負子と同じくらいから試してみるのはいかがでしょうか?
10Reps×3セット。
(Reps=回数)
上記がこなせたら徐々に重量を上げて行きましょう。
無理せず出来ないようであれば、重量を下げましょう。
また高重量で行う場合、必ず補助がある状態で行ってくださいね。私の場合は、セーフティーバーを使用しています。
(柱と柱の間を通している銀色のバーです)
釣りと一緒で安全第一で行いましょう。
体幹
次は体幹を鍛えるためにデッドリフトを行いましょう。
床においたウェイトを座った状態で待ち、ウェイトを持ったまま立ち上がります。
背中は丸めずに腰から上を伸ばした状態で、足の力だけで立ち上がりましょう。
設備が必要なスクワットよりも手軽かもしれません。
デッドリフトの方がスクワットに比べ高重量が扱えます。
こちらも10Reps前後出来る重量としましょう。
初めてやる方は背負子と同じくらいから始めてみてはいかがでしょうか
設定重量は同じく40kg。
10Reps×3セット。
注意点は、上でも書きましたが背中を曲げないようにしましょう。
ウェイトを下ろすときは優しく下ろしましょう。床が大変なことになります。
また足の限界よりも先に握力の限界が来てしまうことがあります。そんなときはストラップを使って握力を補いましょう。
常に限界を見極めながら、無理せずトレーニングに励みましょう。
二の腕
魚の突っ込みを片手で持った竿でいなす姿は格好良いですよね。
どうせやるならそこも目指しましょう。
二の腕を鍛えるのに有名なのはアームカールだと思いますが、ここはハンマーカールを採用しましょう!
使う道具はダンベルです。
ダンベルを身体の両側で、手のひらが内向きの状態で持ちましょう。
その状態から肘だけを曲げます。そして下ろします。下ろすときは重量に任せないで、なるべくゆっくりと下ろしましょう。肩が上がらないように注意して、二の腕に効かせましゃうね。
こちらも10Repsを目安に重量設定をしましょう。
設定重量は10kg。
10Reps×3セット。
写真の設定は17.5kgです。ちょっと重いですね。
適切な重量に設定し直しましょう。
トレーニング後
トレーニングをした日は、折角なのでタンパク質を充分に摂取しましょう。
トレーニングは寝る時間の2時間前には終わらせることをお勧めします。身体が興奮状態にあるためか、寝付けなくなります…
翌日は筋肉痛になることでしょう。でもそれは、筋繊維は傷ついているかもしれませんが怪我じゃありません。翌日もタンパク質を多めに摂取しましょうね。
筋肉痛が終わった頃、筋肉はトレーニング前よりも成長している事でしょう。これが超回復です。繰り返すことで徐々にビルドアップしていきましょう!
おわりに
磯釣りは重い荷物を持ち、不安定な足場を移動しなければなりません。
より安全により楽しく磯釣りをするために、身体を鍛えてみるというのはいかがでしょうか?
上記は、代表的なものを3種目上げてみました。他にもトレーニングの種目はありますので今後も良さそうなものがあったら紹介していきたいと思います。
そしていつか磯を駆けられるようになりたいですね!
それでは楽しい磯釣りライフを!